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スタバの黒板アートの名手「GAHAKU」に聞く “商品の魅力を最大限に伝える”コツ:使うのは“11色”だけ!(5/5 ページ)
スタバには「GAHAKU」と呼ばれる黒板アートの達人が存在する。倍率12倍以上の選考を勝ち抜き、GAHAKUに選ばれた市村さんに“商品の魅力を最大限に伝える”コツを聞いた。
ルールがないのに「スタバらしさ」を表現できるワケ
スタバでは黒板アートを描く際のルールを明確に設けていない。商品名や価格などの情報を正しく伝えること、法的に順守すべき決まりを守ること以外は、各従業員が“自由”に描くことができるというのだ。ルールがないのに、どの店舗でも絵の雰囲気や世界観で「スタバらしさ」を表現できるのはなぜなのだろう。
「スターバックスのMission and Valuesが浸透していることに加え、全従業員が『お客さまとのつながり』を大切にしているからではないでしょうか? 商品ごとにテーマやコンセプト、世界観が明確に定められているため、スターバックスでの体験、商品を通じてお客さまに感じてもらいたい“思い”を表現できています」(市村さん)
スタバでは「手で作ったぬくもり」「あたたかさ」を大切にしているという。手描きならではの曲線などが“個性”となり、店舗の色を出すことにもつながっている。また、実際に従業員が描いていることで、黒板ボードは利用者との会話のきっかけとしての役割も果たしている。手描きの黒板ボードの存在自体が、「スターバックスらしさ」を体現しているようだ。
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