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2022年に読まれた記事は? 1位は「レクサスのブランド論」:池田直渡「週刊モータージャーナル」(2/4 ページ)
この1年に公開した記事の中から、多く読まれた記事をランキング形式にしてみた。2022年の自動車事情と合わせて振り返っていこう。
2位のBEV補助金については、ずっと思っていたことである。まだまだ発展の過程にあるBEVに、普及のために補助金を入れることそのものには反対していないのだけれど、その補助金は永遠に入れ続けることはできない。だとしたら、補助金を外す時のことをちゃんと最初から考えておくべきだということを書いた。
無策に打ち切れば、売れ行きがガクンと落ち、せっかく芽吹いたBEVのニーズに水を差すことになりかねない。かつて家電業界にとどめを刺した「家電エコポイント制度」の二の舞は本当に止めて欲しいのだ。政治家の人気取りで産業をもてあそぶのは本当に罪深いと思う。
3位のクラウンにおけるセダン論は、セダンのデザインとはそもそもどういう要素で成立しているかを根底から解説してみた大作。全8ページという筆者にしても長い記事で、特に4ページ目で、メルセデス・ベンツW124を基準に、歴代クラウンと新型のクロスオーバーおよびセダンの写真を並べて、どういう考えでデザインが行われているかを比較している部分がミソ。こういう記事がちゃんと読まれたことは筆者としてもうれしい。
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