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セダンの再発明に挑むクラウン(1)池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/8 ページ)

クルマの業界ではいま、クラウンの話題で持ちきりである。何でこんなにクラウンが注目されているのかだ。やっぱり一番デカいのは「ついにクラウンがセダンを止める」という点だろう。

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 クルマの業界ではいま、クラウンの話題で持ちきりである。正直だいぶ意外に感じた。クラウンやカローラは、とっくにオワコン扱いになっており、もうかつてのように人々の興味を惹かないのではないかと思っていたからだ。

 そもそも当のトヨタ自体が、ワールドプレミアのYoutube Live の閲覧者数(確か8万人と言っていた)に驚き、業界を代表するYouTuberの皆様もまた動画再生回数にホクホク顔である。


新型クラウンの第1弾として秋に発売するクラウン・クロスオーバーの前に立つ豊田章男社長(トヨタ提供 撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY)

 筆者は筆者で、連載枠を持っているあらゆる媒体から、是非「クラウンで!」と依頼が殺到中で、さながらクラウン祭りである。すでに『Goo-netマガジン』に予習編を書き、発表会当日にはテレビ愛知で現場から生解説もやった。さらに、25日売りの雑誌『CAR and Driver』にがっちり解説を書いている。そしてこの『ITmedia ビジネスオンライン』の打ち合わせでは「マツダCX-60の短期集中連載くらいの勢いでお願いします」と。

 まあ確かに書くべきことはたくさんあるので、やってできないことはないのだけれど、ここでそうやって一滴も残らず絞り出してしまうと、ずっと連絡が行き違いになっている『日経ビジネス電子版』でまたもや「クラウンで……」と言われた時どうするんだろうと微妙に憂鬱(ゆううつ)である。まあその時はその時だ。

 とはいえ、基本は早いもの勝ちなので、当連載で、言われた通りクラウン短期集中連載をやってみようと思う。書いてみないと何本になるかは分からないけれど、とりあえず可能な範囲で、連日掲載の方向で考えている。よろしければお付き合い願いたい。


新型クラウンの4車種。左からクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート。今年10月のクロスオーバーを皮切りに、この先1年半で残る3台がリリースされる(トヨタ提供 撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY)
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