2022年に読まれた記事は? 1位は「レクサスのブランド論」:池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/4 ページ)
この1年に公開した記事の中から、多く読まれた記事をランキング形式にしてみた。2022年の自動車事情と合わせて振り返っていこう。
年の瀬も押し迫るこの頃、毎年恒例の読まれた記事特集である。いろいろと2022年の自動車事情を振り返りつつ、読者の皆さんの興味はどこにあったかを考えるという、まあありきたりと言えばありきたりだけれど、そのぶん定番の企画でもある。
やっぱりたくさんのクリックを集めた記事というのはタイトルも含めて興味を引くので、読者は「あ、それ読んでなかった」とか「ああ、あれもう一度読みたい」と思い、その結果過去記事がいっぱいクリックされて、ITmedia ビジネスオンラインも喜ぶという実利の多い企画である。
ということでもったいをつけていても仕方ないので、ドーンとランキングの紹介をしよう。
2022年読まれた記事ランキング
2位 日産SAKURAに補助金100万円? 期待の軽BEVを潰す、無策な補助金行政
4位 トヨタはプレミアムビジネスというものが全く分かっていない(後編)
6位 「C+pod」で考える、超小型モビリティの仕様はどこで誤ったのか?
7位 トヨタとフォルクスワーゲンのブランド戦略 アウディにあって、レクサスにないもの
まずはトップ3から。1位のレクサスのブランド論に関しては、いま自分で読み返しても、わりとよく書けていると思う。かつてのベンツには明らかに、クルマづくりの思想に関する物語性があって、それはお金を払った人につくづく「いいものだ」と思わせていた。
もちろんそういうモノづくりにはコストが掛かるけれども、それ以上に売価を上げてレバレッジを効かせたプレミアムにすることは、十分に可能だと思うし、そういう安全思想を裏付ける機能の持たせ方をレクサスがとことん研究し、手の内に入れることは大きな意味があると思うのだ。いまはいろいろと迷っている時期だと思うが、レクサスにはぜひ頑張って欲しい。
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