連載
なぜ、セブン&アイは「ガソリン高騰でもうかっている」のか:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(2/8 ページ)
決算書から日本経済を読み解く本連載。今回はセブン-イレブンやイトーヨーカ堂などを運営しているセブン&アイ・ホールディングスを取り上げていきます。
収益構造に変化
そして今後の成長戦略としても、新規国と既存国でもまだ大きな成長余地が存在しているとしており、追加融資を実施したベトナム事業を含む既存国支援に加えて、M&Aによる非連続的な成長機会も積極的に検討していくとしています。積極的な海外展開を続ける見通しです。
こうした状況下で、収益構造も変化しました。Speedway買収以前はEBITDAは国内がコンビニが海外を上回る状況でしたが、直近では海外が国内を上回る水準になっており、海外市場での成長を進めていることがはっきりとしています。
なお、売り上げで見ると国内の規模は非常に小さいですが、これは国内はFC展開が中心であることが要因です。国内では食に注力し直し展開、海外では積極投資と投資の方向性がはっきりしてきたことが分かります。
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