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なぜ、セブン&アイは「ガソリン高騰でもうかっている」のか妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(8/8 ページ)

決算書から日本経済を読み解く本連載。今回はセブン-イレブンやイトーヨーカ堂などを運営しているセブン&アイ・ホールディングスを取り上げていきます。

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 また、好調の要因はガソリンだけではなく、高粗利のPBの拡充によって収益性の改善が進んでいることもあります。

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 今後もバリューチェーンの強化に向けて工場の建設も大きく進めており、海外でのPB展開への投資も積極的なことが分かります。粗利率の高いオリジナル商品の比率を上昇させることで粗利率の上昇を進めていこうとしています。

 Speedwayを買収もあり取得できる小売りデータ量も増えていますし、スケールメリットがより生かせる状況となっていますから、電気自動車化なども進む中でガソリンではなくそれ以外のPB商品に力を入れていますし、今後を考えると重要性は高まっているでしょう。

 海外でもPBがしっかりと伸びていくかのに注目です。

まとめ

 セブン&アイでは縮小を発表したイトーヨーカ堂は不調になっていますが海外事業でもガソリンの好調もあり業績としては非常に好調になっています。

 今後の投資もかなりはっきりしてきた状況で、国内外事業ともに食を中心としたPBと、PBを中心とした店舗展開や海外事業への積極投資を進めています。こうした投資がしっかり結果を残していくのかに注目です。

筆者プロフィール:妄想する決算

決算は現場にある1次情報とメディアで出てくる2次情報の中間1.5次情報です。周りと違った現場により近い情報が得られる経済ニュースでもあります。上場企業に詳しくなりながら、決算書も読めるようになっていく連載です。

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