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なぜ、セブン&アイは「ガソリン高騰でもうかっている」のか:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(7/8 ページ)
決算書から日本経済を読み解く本連載。今回はセブン-イレブンやイトーヨーカ堂などを運営しているセブン&アイ・ホールディングスを取り上げていきます。
注力の新コンセプト店 どんな店舗?
イメージとしてはイオンが街中で展開する「まいばすけっと」のような店舗です。
PBのラインアップも充実してきた上、セブン-イレブンを起点とした流通網があるため、PB中心の店舗展開も可能になる中、新業態での出店余地を見つけた形です。
続いて好調な海外事業について見ていきましょう。好調の要因は、商品売り上げの好調もありますが、それ以上にガソリンにあります。
ガソリンはコロナ禍の一時的な移動需要減少から回復しており、需要はある一方で単価が上昇しました。粗利も大きく増加した状況が続いており、最近の燃料費の高騰を受けガソリンの粗利が大きく伸び好調となっています。
既存店の売上高を見ても、コロナ禍前の19年比では10%以上伸びている時期もあり、好調さが分かります。
車社会の北米では、ガソリンスタンドの併設の小売り店が多いです。セブン&アイが20年に買収したSpeedwayもその一つであり、買収の好影響が大きくありました。
そういった中でSpeedwayとのシナジーに関しても計画を大幅に上回るペースで推移しているとしており、EBITDAに関しては計画を1億6240ドルも上回ったとしていますし、23年度の計画に関しても1億500万ドルの上方修正をしています。Speedwayの買収は想定以上にうまくいっている模様です。
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