転職で「年収が上がる」のは約4割 どんな職種?:正社員1500人に聞いた(2/2 ページ)
転職で年収が上がる人の割合はどのくらいなのか? 就活情報サイトを運営するマイナビ(東京都千代田区)が発表した「転職動向調査2023年版」によれば、2022年に転職した20〜50代正社員のうち、転職で年収が上がった人は39.5%だった。
増えた割合が特に高いのは「クリエイター・エンジニア職」
転職後の年収については、全体の約4割が「上がった」(39.5%)と回答し、19年以降増加した。性年代別では20〜30代男性が特に「上がった」とした割合が高く、約半数が上がった結果に。職種別では「クリエイター・エンジニア職」で増加した割合が高い傾向となった。
今後リスキリングが必要になりそうな職種については、「管理・事務」(25.1%)が最も高く、次いで「医療・福祉」(21.0%)、「営業」(18.7%)と続いた。
「管理・事務」職種を経験または希望している人が、今後必要になると考える能力については「情報セキュリティ能力」(26.0%)が最も高い結果に。次いで「ビジネス課題設定・解説する能力」(24.5%)、「ビッグデータの分析・処理能力」(21.4%)と続いた。一方で、「ビジネス課題を設定・解決する能力」については職種問わず、解答率が高い傾向となった。
自身の経験・希望職種で必要になりそうだと答えた能力について、実際にリスキリングをした割合が最も高かったのは「ブロックチェーンを扱う能力」(73.0%)だった。その他の能力においても、約半数がリスキリングしたと回答した。また「今後行いたいと思っている」と回答した人も多く、経験がある人・今後行いたい人合わせて8割以上がリスキリングに前向きな姿勢を見せた。
調査は22年12月16〜20日に実施。正社員として働いている20〜50代の男女のうち、22年に転職した男女1500人(20代男性305人、30代男性350人、40代男性228人、50代男性113人、20代女性219人、30代女性121人、40代女性105人、50代女性59人)を対象とした。
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