YOASOBI新曲『アイドル』、『推しの子』主題歌で大ヒット 『ゲッターロボ』主題歌とのMAD動画も話題:通常の大ヒットとは違う?(2/2 ページ)
アニメ『推しの子』の主題歌に起用された、音楽ユニットYOASOBIの新曲『アイドル』のPV動画再生数が急激に伸びている。公式YouTubeチャンネルに4月13日に公開したPVは、約1ヶ月で8600万再生を記録。累計1億回突破も射程圏内だ。
YOASOBI公式も認知 『推しの子』公式動画に大量の「ゲッター」投稿
公式の動画にもネットの反響が波及した。ニコニコ動画で配信中の「推しの子」の最新話のコメント欄には、オープニング曲のサビ部分になると「ゲッター」のコメントが大量に投稿されるようになっている。
この話題はYOASOBI側も認知しているようだ。「肉フェス」というイベント会場で、アイドルとSTORMの合成音楽を流し、観客がサビ部分で「ゲッター」と歓喜し盛り上がっている様子を、ネットユーザーの1人が動画付きでTwitterに投稿したところ、YOASOBIの公式Twitterアカウントが引用リツイート。公式アカウントが拡散したことで、より多くの人に認知されることになった。
MAD動画をきっかけに、STORMにも注目が集まり、iTunesなど音楽配信サイトでのランキングも一時急上昇した。
STORMはJAM Projectが2002年に手掛けた楽曲。話題を受けて、歌手として楽曲に参加した水木一郎さんの公式Twitterアカウントが5月10日に更新された。本人が22年12月に亡くなっていることからスタッフが代理で投稿する形で「何かと話題の『STORM』だが、残念ながらサブスクでは配信がない。ダウンロード配信かCDでゲットほしい」と注意喚起。原曲が収録されたアルバムの購入を呼び掛けた。
ネット上の反応を見ると、ゲッターロボのファンが推しの子を視聴し始めたり、MAD動画でSTORMを知ったユーザーが原曲を聞き始めたりするといった事例もあるようだ。「そもそもゲッターロボと原曲が神曲」というようにゲッターロボの作品自体も再評価を受けている。
20年の時を超えて、まさかの“共演”を果たしたゲッターロボと推しの子。推しの子は現在も地上波では毎週水曜日に放送中で、Netflixなど各動画配信サービスでは最新の第5話が配信中だ。YouTubeでの累計再生回数が26億回を突破している“ヒットメーカー”YOASOBIが手掛けた原曲アイドルは、業界関係者から曲の表現力やプロモーション手法を高く評価する声も出ている。双方のファンからの熱い支持を受けて、再生数がどこまで伸びるかにも注目が集まりそうだ。
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