2015年7月27日以前の記事
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「東京オートサロン」はどこまで成長するのか クルマ好きをひき付ける魅力がある高根英幸 「クルマのミライ」(3/5 ページ)

今年も年明けに東京オートサロンが開催された。カスタムカーの祭典だが、自動車メーカーも積極的に出展し、クルマ好きの心をつかんでいる。環境に配慮した次世代モビリティの提案も増えた。自動車産業を支える一大イベントとして、どこまで成長できるのか。

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新しいモビリティの提案も受け入れる柔軟さ

 オートバイメーカーのヤマハは、昨年秋のジャパンモビリティショー2023では見せなかった、電動モビリティのコンセプトモデルをズラリと展示。オートサロンは初出展となるが、これだけ力を入れたことに驚かされた。


ヤマハが展示した電動モビリティの一例。電動プラットフォームを開発し、使う目的に応じてモーターやバッテリー数を調整して搭載しているという

 これらのモデルで注目されるのは、電動パワートレインのプラットフォームを開発し、ホンダが用意した交換式バッテリーシステムを利用していることだ。ホンダのバッテリー交換システム「Honda Power Pack Exchanger e:」は、電動スクーターなど比較的小型のモビリティに共通して利用できるものとして、二輪業界を中心に共同利用を呼びかけているもので、今回ヤマハが名乗りを上げたのである。

 「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」は、そもそもバイクメーカー4社が設立した団体であるから、バイクメーカーが利用に乗り出すのは当然のことだ。だが、実際にモビリティを見ると、「ようやく日本もここまで来たか」という思いが込み上げてくる。

 すでに交通インフラが充実しているから、新しいモノが育ちにくいとはいえ、中国や台湾ではとっくに普及しているバッテリー交換システムが日本では普及していなかったからだ。

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