ファミマの「服」は実際どうなのか ユニクロやワークマンと比較して見えた“矛盾点”:磯部孝のアパレル最前線(4/5 ページ)
コンビニでアパレル商品が売れている。ファミリーマートが展開する「コンビエンスウェア」や、ローソンが人気セレクトショップとコラボした「インスタントニット」は軒並み人気商品となった。なぜ、コンビニで扱われるアパレル商品がこれほど人気なのだろうか。
品ぞろえの拡大を急ぐ、コンビニエンスウェア
コンビニエンスウェアは、品ぞろえの拡大に向けて新たなチャレンジも試みている。23年11月末から「スウェット パーカーくろ」など3商品を新たにラインアップに追加した。
ファミマ!!麻布台ヒルズ店では、都内でも超一等地に位置するコンビニとして、アパレルの品ぞろえを強化。店舗限定のデニムジャケットやサロペットなど合計約50種類を、スリーブアウト陳列させて販売している。
デニムジャケットや長袖シャツ、デニムパンツなどユニセックス商品を中心に、価格帯は7990〜9990円と決して安くない。同施設にテナントしているアパレル専門店に比べれば安いとは思うが、フィッティングスペースは設けられていない。ファミリーマートにとっては、実験店舗という位置付けなのだろう。
同じ森ビル系列では、近隣の虎ノ門ヒルズにアパレルのセレクトショップのアーバンリサーチと協業した「アーバン・ファミマ!!」がある。両社の取り組みは16年にオープンした「ファミマ!!東京ガーデンテラス店」へのポップアップストアの出店から始まっている。アーバン・ファミマも、ポップアップストアと同じ生活スタイル研究所が空間プロデュースした。
約580平方メートルの店舗面積を持つアーバン・ファミマ!!は、コンビニエンスストアとしては大型だ。ポップアップストアでは、ファミマ!!麻布台ヒルズ店では配置できなかったフィッティングルームも完備している。
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