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祖業復活か、二の舞か イトーヨーカ堂×アダストリアの新ブランドをプロはどう見る?:磯部孝のアパレル最前線(5/7 ページ)
セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂が、肌着などの一部を除いて衣料品事業から撤退し、食料品を中心に展開していく方針を示したのが2023年3月のこと。そのわずか1年後の今年2月、アダストリアと手を組んだライフスタイルブランド「FOUND GOOD」をスタートした。
プロが見る、FOUND GOODの強みは?
筆者がFOUND GOODの店舗をいくつか訪れて観察したところ、その品ぞろえは、アダストリアの成長ブランドとして位置付けられている「LAKOLE(ラコレ)」に近いと感じた。30〜40代の集客を狙っていることから、LAKOLEのメインターゲットよりもう少し上の年齢層に広げた印象だ。
競合となるブランドはどこだろうか。まず、FOUND GOODは新規の売場に入るのではなく、イトーヨーカ堂の衣料品売場跡地に出店する。これを踏まえると、今までイトーヨーカ堂が挑んできた「ユニクロ」「無印良品」「イオン」「しまむら」といったファミリーで買いそろえられる量販店が、直接的なライバルとなるはずだ。
FOUND GOODの強みをひと言で言えば、ワンストップでファミリー単位の洋服が買いそろえられて、雑貨や小物までショッピングが楽しめることだろう。前述のライバルのうち、無印良品を除けば、生活雑貨などの品ぞろえが充実している。だが、立地によって100坪、150坪、200坪、300坪の4パターンによる売場サイズが存在している事を考えると、豊富な品ぞろえは広い売場を確保できる旗艦店クラスに限られた強みとなるのかもしれない。
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