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海外売上比率7割の「ぺんてる」に聞く、ボールペン「エナージェル」が14億本も売れた秘密(4/5 ページ)

縮小・停滞が続く国内文房具市場とは対象的に、輸出額は拡大傾向だ。1953年に海外進出した「ぺんてる」は、国内大手文具メーカーのなかでも海外売上比率が高く、2023年度で7割を超える。なぜ日本の文房具が反響を得ているのか。

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アートを普及する活動も本格化

 ぺんてるでは、こうした世界的なアートの流行の流れを汲(く)んで、製品の垣根を越えて書く・描くことそのものの価値を広めていく活動「Pentel Arts(ぺんてるアーツ)」にも取り組んでいる。


ぺんてるが新開発した大人のための「アートクレヨン」

クレヨンの手軽さで、油絵のような表現力を実現した

 さらに、大人のための「アートクレヨン」(8色セット)を新たに開発し、2023年11月〜2024年2月までクラウドファンディングを実施。画家・柴崎春通(しばさき はるみち)氏の監修のもと、クレヨンの手軽さを備えながら油絵のような表現力を実現した。同製品は利用者からも反響が良く、2024年秋以降に一般発売を検討するとしている。海外市場での販売も視野に入れるという。

 「私自身はアートに親しい人間はないのですが、実際に描いてみたら非常に楽しめました。日頃からアートに触れている人はもちろん、初心者にとっても『アートの楽しさ』を発見できる要素があると思います。高付加価値・高単価の製品ですが、海外でも受け入れられる可能性はあるだろうと」

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