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「お前はどうしたい?」しか言わない上司の自己満足 「考えさせる風」コミュニケーションが招く悲劇「キレイごとナシ」のマネジメント論(5/6 ページ)

この認識のズレが、若手社員の成長を阻害する要因にもなっている。

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自己満足を味わう上司たち

 前述した通り、部下に「お前はどうしたい?」と尋ねる上司の中にも、いろいろいる。キチンと部下の成長を考えて問いかけている場合もあれば、アドバイスするのを逃げる場合も、マウントをとりたい場合もあるのだ。

 ただ、どのケースであっても「お前はどうしたい?」と問いかけている上司が「上から目線」的であることは間違いない。本人にそのつもりはなくても、部下からすれば、

 「どうしてアドバイスしてくれないんだ?」

 「ひょっとして課長も分からないから?」

 「優越感に浸りたいだけ?」

 と疑念を抱いてしまうこともあるだろう。

 質問とは、分からないことを尋ねること。設問とは、問題を設定して尋ねること。問いとは、お互いが分からないことを尋ねることだ。

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