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部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」:「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/6 ページ)
部下が報連相しようとしたときの上司の何気ない「ある一言」が、部下の心を萎縮させているのだ。
効果的な報連相の順番
報連相とは、報告・連絡・相談の略だ。しかし覚えるときは、次の順番を守り、実践するようにしよう。
- 連絡:事実や情報を関係者に伝えること(発生型)
- 報告:進捗や結果を関係者に伝えること(設定型)
- 相談:迷ったときにアドバイスやヒントをもらおうとすること(設定型)
それではまず「連絡」について簡単に解説しよう。報連相の中で、最も心理ハードルが低く、絶対に欠かせないのが「連絡」だ。
「来週の月曜日に緊急の朝礼を行うと、メンバーに連絡しておいて」
「お客さまに9時半には到着すると、連絡してくれないか」
このように上司から言われて連絡を怠ったら、間違いなく部下は叱られる。葛藤するようなことではないし、誰だってできるわけだから、ついつい連絡を忘れてしまうような人は信頼されない。
これは上司もそうだ。
- メールはいつ返信してくれるのか
- 次回の打ち合わせはどんな内容になるのか
- 課長会議で決まったことは何なのか
こういった基本的なことを何も連絡しない上司は、部下から信頼されない。「そのうち連絡するから」と言っておいて、なしのつぶての上司がいる。部下には「連絡がない!」と叱るくせに、自分は連絡を怠るのだ。ひどい例は、あとで発覚することだ。
たまたま部長と話をしているときに、次のような会話になったらどうだろう。
「来月、大事なイベントがあるのに、そんなのんきなことやっていていいのか? 課長から聞いていないのか?」
「え? 来月にイベントがあるんですか? 課長からは何も連絡を受けていませんが
「なんだと?」
おそらく部下は「いつも課長は大事なことを連絡してくれない」とレッテルを貼るはずだ。こういった基本的なことを連絡せずにいたら「減点」されるに決まっている。
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