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「Aさんの意見は?」「いやー……」 上司の“自己満ファシリテーション”3つの特徴はこれだ:「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/6 ページ)
部下たちの表情からは、「早く終わってほしい」「時間がもったいない」と言いたげな印象を受けるのに、上司は気付いていないようだった。
致命的ファシリテーション、3つの特徴
「致命的ファシリテーション」における、3つの特徴は次の通りだ。
- 自分の意見を押し付ける
- 発言者を限定させる
- 結論ありきの進行をする
まず第1は「自分の意見を押し付ける」である。
会議の場で、上司が自分の考えを一方的に話し続ける光景をよく目にする。これは最も致命的な欠点だ。理由は「他者視点」がなさすぎるからだ。
ファシリテーターの役割は、メンバーの意見を引き出し、議論を活性化させることだ。自分の意見を押し付けるのは本末転倒である。
どうしてもやりたいのならスマホで動画を撮影し、全員にメールで送信すればいい。わざわざ会議室に集めて演説するなんてタイパが悪すぎる。これでは単なる「独演会」である。
上司が長々と話し続ければ、もちろん部下は黙って聞くしかない。10分も20分も演説されて、「何か意見はないか?」「Aさんはどう思う?」と質問されても、どの部分の何について意見を出せばいいか分からないだろう。
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