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「Aさんの意見は?」「いやー……」 上司の“自己満ファシリテーション”3つの特徴はこれだ:「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/6 ページ)
部下たちの表情からは、「早く終わってほしい」「時間がもったいない」と言いたげな印象を受けるのに、上司は気付いていないようだった。
独りよがりのファシリテーターには誰も心は開かない
致命的なファシリテーションの特徴について、第2は「発言者を限定させる」だ。
会議で発言するのが、いつも同じメンバーという状況はないだろうか。これもよくある問題だ。
「Aさんはどう思う?」「Bさんの意見を聞かせて」と指名する上司。しかし、いつも意見を聞くのは同じ相手で、CさんやDさんは、ほとんど当てられない。
「発言したいのなら、自分から手を挙げればいい」と上司は言うが、これでは健全な議論にならない。
全員が参加する会議なのだから、全員が意見を発言できる環境を作るべきだ。そのためには、発言しやすい雰囲気作りが重要である。
そして致命的なファシリテーションの特徴、第3は「結論ありきの進行」だ。
上司の頭の中ですでに結論が決まっているケースも多い。形だけ会議を開いて、メンバーの承認を得ようとするのだ。
このような会議では、メンバーは「どうせ決まっている」「発言するだけムダ」と諦めの気持ちを抱く。議論する意欲も失せてしまう。だから発言もしない。
本来の会議とは、メンバーの知恵を結集させ、より良い結論を導き出す場である。後述するが、「発散と収束」が基本中のキホンである。結論ありきの進行では、その機会を失ってしまう。
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