2015年7月27日以前の記事
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「Aさんの意見は?」「いやー……」 上司の“自己満ファシリテーション”3つの特徴はこれだ「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/6 ページ)

部下たちの表情からは、「早く終わってほしい」「時間がもったいない」と言いたげな印象を受けるのに、上司は気付いていないようだった。

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「発散と収束」を意識せよ

 ファシリテーションとは、メンバーの意見を引き出し、議論を活性化させ、より良い結論を導き出すスキルである。メンバーが活発に意見を出せない原因は、上司のファシリテーション力の不足にある。

 では、どうすれば活発な議論ができる会議が実現するのか。効果的なファシリテーションには、「発散」と「収束」の2つのスキルが重要だ。


ファシリテーションには「発散」と「収束」が必要だ

 ファシリテーターは、まずメンバーのアイデアを思い切り発散させる必要がある。そのためには、メンバー構成にも気を配らなければならない。

 同質の人ばかりを集めると、似たようなアイデアしか出てこない。これでは本当の発散にはならない。例えば課長ばかりを集めたり、同じ部署の人ばかりを呼んで議論しても、同じような意見ばかりが出るだけ。経営陣や、現場の第一線で働く人も呼ぼう。性別や雇用形態も違う人がいたほうが、多様な視点からアイデアが生まれやすい。

 ただし、テーマに関してあまりにも無知な人がいると、不毛なアイデアが出てしまうので注意が必要だ。例えばSNSマーケティングがテーマなのに、そのことについて全く知識も経験もないメンバーがいると、単なる憶測(おくそく)や、印象論的な意見ばかりが出てしまい、収拾がつかなくなってしまうこともある。

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