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接待が苦手なビジネスパーソン必見! 今すぐ実践すべき「戦略的会食」のススメ令和の「会食」を研究する(1/2 ページ)

忘年会・新年会シーズンの今、「明日は会食だ……」と憂鬱になっている読者がいるかもしれない。意味のある、成果を出せる会食は一体どんなものなのか。今回の記事では筆者が実践している「戦略的会食」について解説したい。

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 最近「会食」が何かと話題である。今は忘年会・新年会シーズン。「明日は会食だ……」と憂鬱になっている読者がいるかもしれない。「若者は会食を好まない」という論調もある。

 他にも「会食は重要。でも、意味のない会食はなくしていこう」という意識が広がっているような気もする。そもそも、意味のある、成果を出せる会食は一体どんなものなのか。

 今回の記事では筆者が実践している「戦略的会食」について解説したい。

「戦略的会食」 実践の6ポイント

 戦略的会食を実践するためには、以下の6つのポイントを押さえる必要がある。今回はチェックリストを作成したので、ぜひ会食の成功に役立てていただきたい。

(1)美味しい飲食店を選定する(チーフ・イート・オフィサーとして)

  1. 日頃から新規開拓を続け、美味しい飲食店の知識を蓄積する
  2. 相手の性格や好み、目的に合わせて最適な飲食店を選ぶ
  3. 競合優位性のある飲食店リストを経営資源として管理する

(2)会食の目的を明確にする

  1. 商談での受注、アライアンスの成功など、ビジネス上の目標を設定する
  2. 会食後に相手から引き出したい感情やコメントを想定する

(3)会食のコミュニケーションプランを作成する

  1. 会食の時間配分を意識し、会話の流れを設計する
  2. 相手の興味や関心事をリサーチし、話題を準備する
  3. 聞く・話すのバランスを意識し、相手が気持ちよく話せる環境を作る

(4)仕事のプロフェッショナルとしての印象を与える

  1. 業界の最新トレンドやノウハウを織り交ぜて会話する
  2. 相手の仕事に役立つ情報やアドバイスを提供する
  3. 専門性の高さと問題解決能力をアピールする

(5)会食当日の準備と進行

  1. 早めに到着し、店の雰囲気やメニューを確認する
  2. 乾杯の挨拶で感謝の気持ちと今後の期待を伝える
  3. プライベートな話題にも興味を示し、信頼関係を深める
  4. 終わりの挨拶で依頼事項をさりげなく伝え、約束を取り付ける

(6)マナーは最低限守る

  1. 相手のマナーレベルに合わせる
  2. 極端な粗相は避ける
  3. マナーよりも会食の内容を重視する​​​​​​​​​​​​​​

※チェックリストの作成には生成AIを活用

(1)CEO(チーフ・イート・オフィサー)としての競争優位の構築

 会食は「会って食をご一緒すること」だ。つまり、要素の半分は食事である。会食に対する姿勢としては、圧倒的においしい極上の飲食店をアサインし、相手を唸らせ、感動させることが望ましい。

 あなたは会社のCEO(チーフ・イート・オフィサー)になるべきである。実際に私はopenpageというセールステクノロジー領域の代表取締役(CEO)でありながら、CEO(チーフ・イート・オフィサー)でもある。

 つまり、会食で絶対に「ウマい」と言わせる店を選ぶ責任が、会食に関わる人にはある。いい飲食店を提案できない人に、いい仕事の提案は務まらない。


(提供:ゲッティイメージズ、写真はイメージ)

 準備するべきは、日頃の日常生活で、常においしいお店のランチを探し続けること、新規開拓をし続けることだ。私は新しい街に訪れるたび常にGoogle Mapをチェックし、めぼしい飲食店の写真や評価を見て、必ず新規開拓をしている。見た目が豪華、大盛り、おしゃれ、味付けが濃厚、コスパが良い、分厚い、活気がある……飲食店の良い悪いはさまざまな判断要素がある。さまざまなジャンルや価格帯、開店年数の飲食店を開拓し、意図を持って店を選定できるようにしておきたい。

 舌の経験値がたまれば、自信を持っておいしい飲食店を選べる。本当に大事にしたい方と会食をするときに、近所の飲食店を、雑に戦略もなく選んではならない。数多の食事経験をもとに、会食相手の性格や好き嫌いを想定しながら、誰もが喜ぶ飲食店をチョイスする。

 よい飲食店を選べば、会話は置いておいてもご飯がおいしいので、それだけで幸福になる。ただでさえ気を遣う会食で、食事の不味さが気になってはならない。日頃の食場(職場)訪問で自身の飲食店の選定眼をアップデートし、チーフ・イート・オフィサーとして絶対の自信を持ち、相手を喜ばれる食事体験を作り込む。会食成功の50%はこの飲食店選定にかかっているといっても過言ではないだろう。


(提供:ゲッティイメージズ、写真はイメージ)

 なお、この記事で会食におすすめの飲食店はあえて紹介しない。発信してしまえば会食における「競合優位性」が失われてしまう。本当に会食で使いたい店は社外秘の経営リソースなのだ。

 経営資源として会食候補の店舗リストをそろえて、「あなたとの会食はいつも最高に食事がおいしく、選んでもらうのが楽しみだ」と会食相手に思ってもらい、競合との会食よりもマインドシェアを取れるようにしておこう。

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