2015年7月27日以前の記事
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なぜ繁忙期も「あの同僚だけ残業せずに帰れる」のか? デキル人が無意識に使う思考パターン(4/4 ページ)

あなたのまわりにいないだろうか? 難易度の高い仕事をいくつも抱えているのにもかかわらず、涼しげな表情でサクサク仕事をこなす同僚が。

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「スケール推定」の検証はとことん緩く!

 「スケール推定」3つ目のポイントは、実践したらキチンと記録することだ。この後工程を忘れると、「スケール推定」のスキルはいつまでたっても上がらない。

 実際にやってみると分かるはずだ。「スケール推定」した数字と大きく外れないことを。「スケール推定」の初心者は、この結果に驚くはずだ。

「新規開拓用のリストを作るのに、30分ほどで終わる」と「スケール推定」してみた。実際に計測してみると、25分だった、40分だったということになるのだろう。早かろうと遅かろうと大きくは外れないのだ。

 フェルミ推定と同じで、一桁間違わなければ「正解だ」と思うぐらい緩く考えよう。


スケール推定が上手にできている人の思考パターン

 「30分と仮説を立てたのに1時間(60分)もかかってしまった」としても、何の問題もない。新規開拓用のリスト作成なら、データの抽出に手間取ったのか? フォーマットの作成が思った以上に時間がかかったのか? と検証するだけでいい。すぐ次に生かすことができる。

 しかし、「30分と仮説を立てたのに5時間(300分)もかかってしまった」ということなら、仮説の立て方がかなりおかしい。一桁違うというのは根本的に何かが間違っている。重要な工程やプロセスが抜けていたのか、メタ思考やMECEの思考が不足しているのかと疑ったほうがいいだろう。

 いずれにしても、実際にかかった時間は必ず記憶しておこう。「スケール推定」の精度を上げる上で、とても役立つからだ。

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