“当てずっぽう”で仕事する部下、どうしたら良い?:「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/5 ページ)
とにかく行動力がすごい。スピード感もある。誰よりもチャレンジ精神を持っている。なのに、なかなか成果が出ない。そんな部下を、どう指導したらいいのか。
当てずっぽうな部下の3つの特徴
まず、当てずっぽうな部下の特徴を紹介しよう。3つある。
- 仮説なき行動が多い
- 成果が出るときもあるが再現性がない
- 憎まれないので応援される
それでは、一つ一つ解説していこう。
仮説なき行動が多い
ボウリングに例えるなら、力任せにボールを投げているような状態だ。一生懸命投げているのだが、まるで期待した通りにスコアが上がらない。レーンのコンディションや、ボールとの相性などを考えずに投げ続けているからだ。
仕事でもそうだ。行動量は多いし、意思決定スピードも速い。元気でエネルギッシュだ。しかし、どうすれば成果がアップするか考えられていない。
例えば営業なら、何社も訪問して人脈を築こうとする。しかし戦略がない。どのようなお客さまに、どのような商材を、どのような手段で営業活動するのか? 過去のデータを見て分析し、仮説を立てて改善しようとする気がない。
だから頑張っている割には、なかなか成果が安定しないのだ。
成果が出るときもあるが再現性がない
とにかく行動量が多い。当てずっぽうで撃ちまくれば、どんなに腕が悪くても、いつかは当たるだろう。いわゆる「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」なのだ。
「新規のお客さまから、たまたま大口契約をもらいました!」
「なんとなく思い付いたアイデアなんですが、企画を出したら採用されました」
こんなことが、たまにある。しかし、なぜその成果が出たのかを深掘りしない。そのため再現性がない。逆に、なぜ失敗したのかも曖昧だ。後輩ができたとき、どうすればうまくいくのかを言語化して説明できない。
憎まれないので応援される
当てずっぽうで仕事をしているので、当然要領は悪い。しかし、人からはあまり憎まれない。理由は、頑張っているからだ。一所懸命に努力を続けている。なので、困っていると惜しみなく協力してくれる仲間は周りにいる。
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