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“当てずっぽう”で仕事する部下、どうしたら良い?:「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/5 ページ)
とにかく行動力がすごい。スピード感もある。誰よりもチャレンジ精神を持っている。なのに、なかなか成果が出ない。そんな部下を、どう指導したらいいのか。
センターピン思考とは何か?
では、この当てずっぽうな状態から脱却するには、どうしたらいいのか? 大事なのは「センターピン思考」だ。
ボウリングのセンターピンは、一番影響力のあるピンだ。これを倒すと周囲のピンも連鎖的に倒れていく。同じように、仕事においても
「ここさえ押さえておけば大丈夫!」
といった、最も大切なポイント(センターピン)というものがある。そのポイントを押さえることで他の要素もうまく回り出す、ということだ。
例えば、社内で企画を通すときは、企画の内容をしっかりと作り上げることも大事。しかし、どんなに素晴らしい企画を作っても、本部長がダメと言ったら企画が通らないのなら、この場合の「センターピン」は“本部長との関係性”ということになる。
つまり本部長との関係性さえできていれば、それなりの企画なら通ってしまう、ということだ。要領のいい人は、この「センターピン」を見つけるのがはやい。まさにセンターピン思考の持ち主なのだ。
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