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「即レスって意味あります? 明日でもよくないですか?」――と部下に言われたら、どう返す?「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/5 ページ)

「いいから早くやれ!」というのは簡単だが……。

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「明日でもいいじゃないか」という思考の罠

 「即レスって意味あるんですか? 明日の返事でもよくないですか?」

 こう尋ねる部下がいたら、あなたならどのように答えるだろうか? 即レスすべきか、レスを先延ばしにすべきか。その判断基準はシンプルだ。相手の立場に立って考えたときに、どちらがいいのかを判断する。即レスしたほうが相手のためになるのか、それとも明日にしたほうが相手にメリットがあるのか。それだけのことだ。

 ただ、明日のほうが相手のためになるケースは特殊だ。明日以降になったほうがレスの質が高まるというのなら、

 「即レスって意味あるんですか? 明日返事でもよくないですか?」

 わざわざ部下はこのような質問をしないだろう。従ってこう尋ねる部下は、間違いなく相手視点で考えていない。多くの場合「いま手が空いていないから後回しにしたい」という自己都合だ。

 実は、即レスせずにレスを先延ばしにすると、自分の生産性が著しく低下する。そのことに気が付いていない人が多い。メールへの対応パターン3種類で考えてみよう。

  1. メールのタイトルを読むだけ
  2. メールの中身の一部を読むだけ
  3. メールの全文を読んで閉じる

 いちばん生産性が悪いのはもちろん(3)をしてからレスを先延ばしにすることだ。明日以降にレスをするとき、またメールの全文を読むことになる。(1)であろうが(2)であろうが大体同じで、またレスをすべきメールを探してもう一度読んだり、内容を思い出さなければならない。

 最悪の場合、レスを忘れてしまうリスクもある。だからどこかのTODOリストに残しておくことになるが、そもそもその行為自体がひと手間かかる。かなり面倒ではないか。

 読んですぐにレスしたほうが、トータルの時間はかからない。

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