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「即レスって意味あります? 明日でもよくないですか?」――と部下に言われたら、どう返す?:「キレイごとナシ」のマネジメント論(5/5 ページ)
「いいから早くやれ!」というのは簡単だが……。
部下からの質問にどう返すべきか
さて、冒頭の質問に戻ろう。「即レスって意味あるんですか? 明日返事でもよくないですか?」と言われたとき、どう返すべきか?
相手に以下のポイントを伝えてはどうだろうか。
- レスを先延ばしにすると、君自身の生産性が下がる
- 相手の立場に立って考えれば、即レスが求められるケースが多い
- 即レスは相手への存在承認になり、信頼関係を構築する
ビジネスの原理原則は「相手の立場に立って物事を考える」ことだ。繰り返すが、相手の立場に立って明日返事のほうがよければ明日する。即レスのほうがよければ即レスする、というだけである。
即レスせずに、レスを先送りするほうが相手にとってよいシーンを即答できないのなら、単に自己都合だ。自己都合で明日レスするのなら、それはいいはずがない。必ずそう伝えよう。
「即レス」はテクニックもスキルも必要がない。単なる習慣だ。誰にでもできる。誰にでもできることをせず、「あの人はいつもレスが遅い」「言わないと返事をくれないよね」とレッテルを貼られるのは不本意だろう。相手との信頼関係を知らぬ間に傷つける可能性があるのだから、自分自身のためにも「即レス習慣」は身につけたほうがいいだろう。
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