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万博・日本館で採用された「雪駄スニーカー」 開発時にこだわった“考え方”:テストマーケティングから見るプロダクトの近未来(1/3 ページ)
万博で採用されている日本風のスニーカー。その開発には、単に「伝統×革新」を実現するだけではない工夫があった。
テストマーケティングから見るプロダクトの近未来
企業の新商品・サービスの挑戦を支援するプラットフォーム、Makuake。ここでは日夜、新たなコンセプトを持った商品が企画され、ユーザーの厳しい目にさらされている。多くの支持を集めた商品にはどのような特徴があるのか。本連載では既に終了したプロジェクトを振り返り、成功の要因からプロダクト開発の近未来を探る。
大阪・関西万博が開幕しました。世界各国から最先端の技術とアイデアが集まる祭典であり、「空飛ぶクルマ」などの華やかな展示に注目する方も多いでしょう。しかし、足元に目を向けると、実は日本の技術やアイデアが詰まったものがたくさんあります。その一つが、日本館の公式ユニフォームとして足元を彩っている履物「unda(雲駄)」です。
これは、2018年に大西藍氏と武内賢太氏という2人のデザイナーがスタートした新興ブランド「goyemon(ごゑもん)」が手がける“雪駄×スニーカー”という新しいジャンルのプロダクトです。そんなブランドが、なぜ国を挙げたイベントである万博の公式ユニフォームに選ばれたのでしょうか。今回は、その秘密に迫りたいと思います。
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