“香水砂漠”日本で香りが花開く? 2年で1.9倍に膨らむ市場の秘密(3/5 ページ)
「香水・オーデコロン市場」が、2年で約1.9倍に急拡大している。中でも注目度が上昇しているのが少量生産の個性的な「ニッチフレグランス」で、ニッチフレグランス専門店「NOSE SHOP」では、前年比30%増のペースで売上高が伸びている。なぜ1本数万円のニッチな香水が売れているのか。
百貨店やファッションビルに13店舗
なぜ日本では香水が売れないのか。ノーズショップでは「売り方に課題がある」と仮説を立てて店舗設計をしてきた。香水文化が成熟した欧州の売り方を、そのまま日本で展開しているのが原因ではないかと考えたのだ。
開業当時、香水を扱う店舗にはハードルが高い印象があった。きらびやかな装飾のなか、カウンター越しに店員が接客。ムエット(試香紙)に香水を吹きかけて香りを試すのが一般的で、自由に商品に触れたり、試したりするのが難しい。そのため、一部の愛好者だけが楽しむ傾向があったという。
「ノーズショップは香水初心者をターゲットに据え、アートギャラリーのように香水を展示した近未来的な空間としました。セミセルフ式の接客スタイルで、気軽に香りを試せるよう香りを吹きかけた『試香カップ』を設置しています。また、各商品の世界観を100字で伝えるキャプションを添え、好みを見つけやすいよう工夫しました」
ノーズショップは、人目につきやすい百貨店やファッションビル内への出店を精力的に進めている。新宿、渋谷、銀座、横浜といった関東だけでなく、札幌、大阪、福岡など全国的に13店舗を展開する。
商品は、「日本初上陸」のブランドを多数そろえるほか、香りの文化を広げるために、世界のニッチフレグランスのトレンド訴求にも注力する。毎月のように新商品が発売され、ごく少量しか入荷しない商品もある。希少性が高い商品は争奪戦になることもあるそうだ。
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