2025年の転職人気企業ランキング 3位「ソニー」、2位「グーグル」、1位は?
転職市場で求められる企業像が変化する中、総合1位に選ばれた企業とは。パーソルキャリアが運営する転職サービス、dodaが調査を実施した。
働き方の柔軟性や先端技術への取り組み、企業の安定性など、求職者が企業に求める価値観は年々多様化している。転職市場で求められる企業像が変化する中、パーソルキャリアが運営する転職サービス、dodaが「転職したい会社」の調査を実施した。
転職したい会社 「グーグル」「ソニー」を抑えた1位は?
2025年の転職人気企業ランキングの1位は「トヨタ自動車」となった。同社は、2020年から6年連続で1位を得ている。また、総合ランキングを含めた全31の調査区分のうち、17区分で1位となった。
投票ポイントは前回より861ポイントアップし、5899ポイントを獲得。回答者からは、「企業の知名度が高い」「安定して長く働けそう」「経営者が優れていそう」といった声が寄せられた。
2位は「グーグル」が続いた。同社は、男女別「女性」、年代別「20代」など、5つの調査区分で1位を獲得した。回答者からは、「グローバルに活躍できそう」「職場環境・設備が良さそう」「新しいことに挑戦できそう」「柔軟な働き方ができそう(テレワークや地域限定社員など)」などのコメントが見られた。
3位は「ソニー」となった。回答者からは「企業イメージがいい」「専門性やスキルを高められそう」などの声が集まった。
トップ30に入った企業の業種で最も多かったのは、「Apple Japan」(9位)や「ソフトバンク」(12位)を始めとする「IT・通信」で、6社がランクインした。次に「メーカー(機械・電気)」「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)」「インターネット・広告・メディア」が続いた。
また、AI事業へ積極的な投資をしている企業が上位に多くランクイン。1位の「トヨタ自動車」は2024年10月、「NTT」と共同して、自動車事故を減らすためのAIなどの共同開発を発表している。
2位の「グーグル」は最先端のAI研究を推進し、2024年12月には「Gemini 2.0」をリリース。これを組み込んだ新たなOSや量子チップも発表した。3位の「ソニー」はエンターテインメント、医療、ロボティクスなど多岐にわたる分野でAI技術を活用し、特に、AI技術を用いたカメラや音楽制作、ゲームなどでの応用が進んでいる。
前回調査では、大きな賃上げのニュースがあった企業に注目が集まったが、引き続きその傾向が続いていると見受けられる。例えば、3年連続となる6%の賃上げ(定期昇給を含む)を発表している「味の素」は、前回25位から14位へと大幅に順位を上げる結果となった。
その他、今回の調査では、「ディー・エヌ・エー(DeNA)」「任天堂」「バンダイナムコホールディングス」といったエンタメ企業の人気が目立った。エンタメ業界では「キャラクターやゲームが好きだから」といったコメントも多く挙がるなど、コンテンツそのものへの関心の高さが伺える。あわせて、IP(知的財産)ビジネスへの注目度が高まっていることも背景にあると考えられる。
調査は2月12〜18日にインターネットで実施。22〜59歳の男女5074人から回答を得た。
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