2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

「男が日傘を差すなんて……」をどう変えた? 男性向け日傘180万本ヒットのワケ(4/5 ページ)

2021年に誕生した男性向け晴雨兼用傘ブランド「Wpc. IZA(ダブリュピーシーイーザ)」が好調だ。年々販売数が増加し、シリーズ累計販売数は180万本を超えた。男性の日新市場をどう開拓していったのか。同ブランドを展開するワールドパーティーを取材した。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「丸ノ内線ジャック」や「日傘予報」も

 2024年は、ビジュアルモデルに俳優の岡田将生さんを起用して、プロモーションや関連施策を強化した。結果として、同年の販売数は約69万本まで伸びた。

 「当初は、憧れから日傘を手に取ってもらおうと考え、男性が憧れるようなイメージがある方にビジュアルモデルをお願いしていました。ですが、2024年以降は路線を変えて、世の中の男性が自分を投影しやすく、自分ごと化しやすいような方を起用しています」


2024年7月に実施した「トレインジャック」も反響を呼んだ

日傘によるクールビズをプレゼンするような広告とした

 同年7月1日〜12日には、通勤客が多い丸の内線でトレインジャックを実施した。市場開拓のための啓発を目的に「男の日傘クールビズのご提案」と題し、プレゼン資料のような広告を採用したところ、SNSで反響を呼んだ。

 「気になるけれど、日傘は恥ずかしくて使えないとモヤモヤしている人の背中を押すような広告になったのではないかと思います。非常に効果的な施策でした」


2024年、25年と連続で「日傘予報」も展開

 また、同年5月〜9月には、気温・湿度・日射量などの気象データをもとに、日傘指数(日傘の必要度)を予報する特設サイト「日傘予報forクールビズ」も開設。テレビ番組の天気予報コーナーで使用されるなど好評だった。


2025年は暑さ対策をさらに訴求。SHIBUYA109前でイベントも実施した

 2025年は、新たに「This is COOL.」というコンセプトを掲げ、日傘の魅力を幅広い男性に伝える目的で、俳優の窪田正孝さんをビジュアルモデルに起用。昨年同様、6月16日〜9月30日まで「日傘予報2025 for men」を展開するほか、7月1〜7日にSHIBUYA109渋谷店の店頭イベントスペースで大きな広告を設置して、プロモーションイベントを実施した。

 2025年は6月末時点で約58万本を販売し、好調に推移している。シリーズ累計販売数は180万本を超えた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る