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ニトリが放った「冷蔵庫」の次の一手 売上3.8倍の理由は“まんなか”にあった(2/4 ページ)

冷蔵にも冷凍にも切り替え可能な「変温室」を“まんなか”に備えたニトリの冷蔵庫がヒットしている。冷凍食品の需要拡大やライフスタイルの変化を背景に、売り上げは前年の3.8倍に。開発の舞台裏を取材した。

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半年間の短期開発で市場ニーズに対応

 商品を開発したきっかけは、冷凍庫の容量が足りないという消費者からの声が高まったことだ。日本冷凍食品協会によると、2024年の冷凍食品消費額は前年比4.4%増の1兆3017億円と過去最高を更新し、消費量も292万トンと2年ぶりに増加するなど、冷凍食品の消費は拡大傾向にある。

 ニトリの開発チームも市場の変化を実感していたという。「スーパーでも冷凍食品の数が増え続けており、チーム全体で共通認識を持っていた」と同社の担当者は振り返る。

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冷凍室の容量は最大で136L
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2色を展開

 コロナ禍を経た生活様式の変化もあって在宅時間が増えたことや、物価高も続いていることから週末の作り置きや冷凍食品の買いだめが増加したほか、ふるさと納税の食品返礼品も冷凍庫の容量を圧迫する要因となっている。

 そのような中、同社は2024年11月に企画を立ち上げ、同年12月から本格的な開発に着手。7月の夏のボーナス商戦を見据えたスケジュールで開発を進めた。

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