「ローソンの偏愛アイテム」まさかの人気、カタカナTシャツも売れてます(4/4 ページ)
ローソンが6月10日に限定発売した「偏愛アイテム」に、じわじわと注目が集まっている。特に、Tシャツは“ローソンらしさ”が際立ち、SNSで賛否両論が見られる。社内でも反発や疑問があったというが、実際売れているのか?
社内でも「偏愛Tシャツ」で勤務
ローソンでは、店舗従業員と社員向けの熱中症対策としても、オリジナルTシャツを活用している。店舗従業員向けには「50周年記念Tシャツ」を別途で製作し、全国のローソン約1万4000店に配布。2025年6月3日から8月末まで、同Tシャツでの勤務を可能としている。
「夏場は従来の制服が『暑い』として、『Tシャツで勤務できたらいいのに』という声が多く寄せられていました。そうした声に応えるカタチで50周年記念Tシャツが製作され、店舗従業員の負担減につながっていると思います。Tシャツを着ていることで、お客様に話しかけられるといった声も聞きますね」
社員に対しては、発売中の2種類のTシャツでのオフィス勤務を6月27日から許可している。自身で好みのTシャツを購入して着用する取り組みだという。
「熱中症対策が目的ですが、実際に着てみると、ローソンで働く誇りや企業としての一体感の醸成につながっているように思います。社内の雰囲気も明るくなるなと。社内は男性が多いせいか、ストライプを着ている社員が多いですね」
同社のオフィスではビジネスカジュアルが基本で、これまではTシャツでの勤務はしていなかったという。一昔前に配布されたTシャツは着用化とされていたものの、実際に着ている人はほぼいなかったそうだ。そんななか、2025年6月1日から職場における熱中症対策の義務化が施行され、偏愛アイテムのTシャツが着用可能になったことで、多くの社員が着用するようになった。
8月の第二弾アイテム以降はまだ具体的な予定はないというが、反響次第では、さらなる偏愛アイテムが投入されるかもしれない。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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