コラム
「ディズニー離れ」のうわさは本当か 入園者2700万人と売上のギャップ(5/6 ページ)
東京ディズニーリゾートの入園者数は年間約2700万人で横ばいに見えるが、売り上げは過去最高を更新。猛暑やチケット値上げによる「ディズニー離れ」のうわさと、好調な業績のギャップを解説する。
それでも、ディズニーが最強な理由
ここまで見てきたように、ディズニーに以前のような元気がないように映る背景には、猛暑などの影響による入園者数の減少やチケット価格の高騰への不満、関西圏の台頭など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
しかしそれでもなお、オリエンタルランドは「最強のテーマパーク運営企業」であり続けるだろうと、私は考えています。
前述のように、業績面ではまったく陰りが見られないのが理由の1つです。新エリアのファンタジースプリングスやホテルの稼働は好調であり、スペースマウンテンをはじめとする既存エリアの刷新も着々と進められています。こうした積極的な施設投資が、今後の成長を支えていくと考えています。
そして、“最強”の称号を確固たるものにするのは、オリエンタルランドが「2035長期経営計画」で発表した「クルーズ船事業」への参入です。
オリエンタルランドはクルーズ船事業の意義として、パーク拡大のための土地制約の克服、人材不足や舞浜一極集中リスクの回避、さらに「天候に左右されにくい」事業モデルの実現を挙げています。
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