Z世代の6割が、人間より「AIがマネジメントする職場で働きたい」 なぜAIが選ばれる?(2/2 ページ)
Z世代の6割が「AIがマネジメントする職場で働きたい」と調査に対して回答している。なぜ人間の上司よりもAIがよいのかというと……。
AIにマネジメントされたいZ世代 なぜか?
将来転職する際、上司の代わりにAIが評価やマネジメントをする職場があったらどう思うか尋ねたところ、「働きたい」は62.7%、「働きたくない」は37.3%となった。
「働きたい」と回答した人からは「データを根拠にした納得感のある評価が期待できるから」(45.3%)、「感情に左右されず公平に判断してくれそうだから」(32.9%)という声が寄せられた。逆の理由としては「感情や人間性を理解できず、空気を読まない対応をしそうだから」「最後は人間の責任で判断してほしいから」(同27.2%)が同率でトップとなった。
イードは「人事評価やマネジメントには、判断の根拠が明確であるという納得感と、同一の基準で判断された公平性を求める声が多いため、両方の要素を兼ね備えるAIと働きたいという回答が過半数を占める」と分析した。
納得できないフィードバックを受けたとき、反発したくなるのは上司とAIのどちらか。「人間の上司」が70.2%に上り、「AI」は29.8%という結果となった。
「人間の上司」を選んだ理由としては「感情的・主観的な評価になりがちだから」(59.3%)、「人間関係や好き嫌いが影響していそうだから」(29.3%)、「ロジックが曖昧(あいまい)で説明責任が弱いと感じるから」(5.6%)という意見が上位を占めた。
「AI」を選んだ理由では「状況の背景や努力の過程を理解してくれないから」(40.2%)が最も多かった。以降「表面上の数値や記録だけで判断されそうだから」(27.6%)、「対話ができず説明の余地がないから」(19.0%)と続いた。背景や過程といった数値データに表れにくい要素や、双方向のコミュニケーションの難しさなど、AIの判断基準や方法自体に疑問を持つ意見が目立った。
調査はZ世代(18〜30代前半)561人を対象にインターネットで実施した。期間は8月27日〜9月3日。
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