忘年会ではOKでも、新年会で「やってはいけないノリ」とは?:「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/5 ページ)
忘年会でよくても、新年会に持ち込んではいけない「ノリ」があることをご存じだろうか?現場のマネジャーにこそ知ってほしい知識を紹介する。
新年会でNGな行動3つ
どちらも盛大に行っていいが、新年会では気を付けなければならないことがある。それは次の3つだ。
- 2次会、3次会にダラダラ引っ張る
- 愚痴や不満を延々と語る
- 翌日に響くほど深酒する
最初に紹介したいNG行動は、2次会、3次会にダラダラ引っ張ることだ。
忘年会なら2次会も3次会があっても構わない(もちろん強制はNG)。1年の疲れを癒す場だからだ。しかし新年会は違う。
新年会は1年の新たなスタートを祝う会である。忘年会が、男性がネクタイを緩める場であるとするなら、新年会はネクタイを締め直す場だ。
新年会そのものは盛り上がっていい。しかし2次会やら3次会やらと、ダラダラと飲み続けるのはやめよう。たとえ翌日が休みの日であったとしても、予定した時間で終わらせるべきだ。
新年会の目的は「決起」だ。全員まっすぐ帰宅するよう促すべきだ。
次に紹介するNG行動は、愚痴や不満を延々と語ること。
忘年会では、日ごろの不満や鬱憤(うっぷん)を(多少なら)言ってもいい。
「今年は大変だったな」
「あのプロジェクトは本当にキツかった」
こんな風に、振り返るのが忘年会だからだ。しかし新年会では、過去を振り返るより未来を語るべきである。
「今年はこんなことに挑戦したい」
「新しいプロジェクトを成功させよう」
このように前向きな話題で盛り上がるべき。それなのに、新年会でも去年の愚痴を言い続ける上司がいると「場の空気」はとても悪くなる。若手社員からすれば、「それは忘年会で終わらせてほしい」と思うのが当然だろう。
最後に紹介するNG行動は、翌日に響くほど深酒することだ。
忘年会は1年の締めくくりだ。多少飲みすぎても、年末年始の休暇で回復できる。しかし新年会は、仕事始めの直後に開催されることが多い。
翌日に二日酔いで出社したら、新年早々からパフォーマンスが落ちる。「今年も頑張ろう」と言いながら深酒するのは、矛盾しているのだ。新年会では、ほどほどの酒量で切り上げる。これが大人のマナーである。
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