インタビュー
“お得自慢”がステータスになった? 100万人が選んだ「dカード PLATINUM」の裏側:「ポイント経済圏」定点観測(6/7 ページ)
プラチナカードの価値は「ステータス」から「お得さ」へ――。dカード PLATINUMが100万会員を突破した背景には、還元率を誇る価値観の変化があった。コンシェルジュを捨て、実利に振り切った設計思想を追う。
狙うのは「アクティブ層」
dカード PLATINUMが狙うのは、いわゆる富裕層ではない。江藤氏は「富裕層だから、若年層だから、という意識はわれわれにはない」と話す。
では、誰か。江藤氏が繰り返し使った言葉は「アクティブ」だった。「30代、40代、50代でアクティブに生活されていて、忙しくても利便性高く金融サービスをうまく使いこなしたい。そういう方を標準形として目指したい」
富裕層向けの高額カードとは、明確に立ち位置が異なる。例えば、アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードは年会費16万5000円で、海外旅行やホテルの優待を前面に打ち出している。一方、dカード PLATINUMは年会費3万円弱で、日常の固定費から還元を得る設計だ。非日常の体験価値ではなく、日常の実利を届ける。
「いいものを作ればお客さまに選んでいただける。数字を目標にするのではなく、今日より明日、もっといいものができないかという姿勢が大事だ」。江藤氏は100万会員という数字を「結果」と位置付け、さらなる改善を続ける構えを見せた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
年会費9万9000円で「買えないものを買う」 どういうこと? 富裕層カードの知られざる世界
富裕層向け最上位カード「Visa Infinite」が打ち出すのは、“買えない体験”を商品化する戦略だ。限定イベントや特別サービスを通じ、アクセスそのものに価値を持たせる仕組みを読み解き、ポイント経済圏の新たな潮流を追う。
3万円払っても欲しい? ATMでは使えないのに人気沸騰のメタルカード
JCBが2024年10月に発行した招待制カード「ザ・クラス」が注目を集めている。ATMでは利用できず、発行手数料も3万3000円と高額。それでも発行後わずか2カ月で想定を上回る申し込みがあるという。
三井住友カードのクレカ投信積立で“大改悪” 5大ポイント経済圏の最新動向
企業が発行するポイントが消費活動に欠かせないものになってきた。多くのユーザーが「ポイ活」にチカラを入れているようだが、企業側はどのような囲い込みを図っているのか。最新動向をまとめてみた。
住信SBI、ランク制度大改定 勝者と敗者がくっきり分かれるワケ
住信SBIネット銀行が2026年5月に「スマートプログラム」を大改定する。クレカ・アプリ利用者は優遇縮小、一方給与受取層はメリット拡大。銀行は顧客選別を進め、収益性重視の経営にかじを切ったようだ。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。

