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なぜエース社員が、たった数百円のために交通費をごまかすのか できる社員ほど陥る心理的なワナ「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/5 ページ)

空気が緩んだとき、最初に崩れるのは、意外にも優秀な成績を出している人だ。「モラルライセンシング」という認知の歪みについて解説する。

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「キレイごとナシ」のマネジメント論

常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。

 「まさか、あの人が不正をするなんて……」

 社内で信頼されていたエース社員が、経費の不正申請で処分を受けた。金額は年間で合計してもわずか2万円ほど。誰もが耳を疑った。なぜ、あれほど優秀な人材がこんな小さな金額のために会社を裏切ったのか。


社内で信頼されていたエース社員が、なぜ不正を犯してしまったのか(ゲッティイメージズ、以下同)

 実はこの現象には「モラルライセンシング効果」という名前がついている。人は「自分は十分に頑張った」と感じると、その実績を免罪符にして、ルール違反を自分に許可してしまう。しかも本人に悪意はほとんどない。

 そこで今回は、優秀な社員ほど陥りやすい心理現象の正体と、組織としての対策について解説する。部下のマネジメントに悩んでいる上司は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。


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