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「用事がないと話せない……」 気が小さい上司ほど“相談”という名の「高度な雑談」を活用すべき:「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/5 ページ)
用もないのに話しかけるのが、どうしても苦手だ……。このように悩む上司は珍しくないのではないか。
ビジネスでも効果がある
職場でも同じ手法が使える。部下に対しては、こう聞いてみてはどうか。
「議事録って、どこまで丁寧に書いてる? 最近、自分のやり方が古いんじゃないかと思って」
「自分はAIで下書きを作って、あとで修正してます」などと答えが返ってくるかもしれない。そこから、AIツールの話、業務効率化の話、働き方の話へと展開する。
別の部下には、こう聞いてみてはどうか。
「新人への声かけって、最初どこまで踏み込んでる? 自分、どうも距離感がつかめなくて」
部下は自分の経験を話し始める。失敗談も成功談も。「すごく参考になる」とあいづちを打ちながら、聞き役に回ればいい。
顧客訪問でも、この使える。
「最近、この業界ちょっと変わってきましたよね。御社では、どんな対応をされていますか?」
うまくいけば顧客は、自社の取り組みを語ってくれるだろう。技術的なアドバイスを求めたら、意外と専門的なことまで教えてくれるかもしれない。
以前私も、
「御社のSDGsの取り組みって、結構メディアに取り上げられていますけど、あれは誰の発案なんですか? ぜひ教えてください」
とあるクライアントの社長に尋ねたところ、30分以上も語ってくれた。
「用がないと行けない」と思っていた顧客訪問が、「相談を持ちかける」という形で成立するのである。
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