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「用事がないと話せない……」 気が小さい上司ほど“相談”という名の「高度な雑談」を活用すべき:「キレイごとナシ」のマネジメント論(5/5 ページ)
用もないのに話しかけるのが、どうしても苦手だ……。このように悩む上司は珍しくないのではないか。
成功させる3つのポイント
高度な雑談を成功させるには、3つのポイントがある。
解決を深掘りしすぎない
相手が解決策を出してくれたら、「ありがとうございます」「それ、試してみます」と軽く受け止めよう。「さらに教えて」「もっと具体的に」と、深く掘りすぎない。あくまでも目的は雑談なのだから、”表面的”な相談でよいのだ。
相手の話を広げる側に回る
高度な雑談では、こちらが相談者でありながら、聞き役に回るのがコツだ。「それって、どういうきっかけだったんですか?」「その時、どう感じました?」と問いかけてみる。相手の経験談や価値観を引き出すと、関係の密度が一段と上がるだろう。
次につながる余白を残す
会話の終わりは、完結させすぎない。「また今度、結果報告しますね」と言えば、関係が継続する。単純接触は、1回ではなく積み重ねで効いてくるのだ。
気が小さい人こそ、相談を武器にできる
気が小さい人は、自分から話題を振ることが苦手だ。しかし「相談」という形であれば、相手に主導権を渡せる。そして聞き役に回ることができる。これは、内向的な人にとって大きな力になるだろう。
部下との1on1ミーティングでは、「ちょっと相談があるんだけど」と言ってみる。顧客訪問時も、「ちょっと相談なんですが」と切り出してみる。家庭でも「ちょっと意見を聞きたいんだけど」と子どもに尋ねてみる。このような習慣が身に付けば、いくらでも会話はできる。
単純接触効果を得るために、相談という形で、高度な雑談を仕掛けてみよう。
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