スズキ「クロスビー」はなぜ売れているのか ビッグマイナーで販売倍増の理由:高根英幸 「クルマのミライ」(5/5 ページ)
2025年10月に大掛かりなマイナーチェンジが行われたスズキのコンパクトSUV、クロスビーが人気だ。ユニークなアプローチで刷新し、競争が激しい市場で存在感を高めた。新型クロスビーの強みは何なのか、スズキの担当者に聞いた。
先代よりも男性ユーザーが増加
「購入者のボリュームゾーンは40〜60代で、平均年齢は40代です。男女比はおよそ5:5で、先代と比較して男性ユーザーが増加しています。また他社の登録車からの乗り換えが多く、コンパクトSUV/クロスオーバーとの比較も多いようです」
男性オーナーが増加しているのは、かわいらしさからワイルドさへと印象を変えたことが大きいが、女性にもジープなどのワイルドなクルマは人気があることから、モデルチェンジによって男女どちらの人気も高まっていると判断できそうだ。
「高い燃費性能を実現するZ12E型エンジンとマイルドハイブリッド、1.2Lエンジン用の高効率CVTとの組み合わせにより、ガソリン1リットル当たり22.8キロ(2WD)の低燃費を達成し、仕様変更前と比較して25%も燃費を向上させました。さらに、運転支援機能を充実させ、操縦安定性や静粛性にもこだわって開発してきました」
今回、首都圏の一般道だけを走行して、1リットル当たり17キロとまずまずの燃費を記録。本格的な悪路走破性を誇るSUVというより、ハイトワゴンの生活四駆に近い。
そのため街で使いやすく、燃費や快適性なども十分に確保されているのが、クロスビーの強みだ。しばらくは高い人気を維持しそうである。
筆者プロフィール:高根英幸
芝浦工業大学機械工学部卒。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。これまで自動車雑誌数誌でメインライターを務め、テスターとして公道やサーキットでの試乗、レース参戦を経験。現在は自動車情報サイトEFFECT(https://effectcars.com)、クラシックミニ専門サイト(https://classicmini.jp)を主宰するほか、ベストカーWeb、Yahoo!ニュース、ITmedia ビジネスオンラインなどに寄稿中。著書に「エコカー技術の最前線」(SBクリエイティブ社刊)、「メカニズム基礎講座パワートレーン編」(日経BP社刊)などがある。近著は「きちんと知りたい! 電気自動車用パワーユニットの必須知識」(日刊工業新聞社刊)、「ロードバイクの素材と構造の進化」(グランプリ出版刊)。
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