2015年7月27日以前の記事
検索
連載

スズキ「クロスビー」はなぜ売れているのか ビッグマイナーで販売倍増の理由高根英幸 「クルマのミライ」(4/5 ページ)

2025年10月に大掛かりなマイナーチェンジが行われたスズキのコンパクトSUV、クロスビーが人気だ。ユニークなアプローチで刷新し、競争が激しい市場で存在感を高めた。新型クロスビーの強みは何なのか、スズキの担当者に聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

クロスビーの“絶妙なポジション”が強みを発揮

 トヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキーはSUV然としたスタイリングとインテリアであるのに対し、クロスビーはSUVとミニバンのクロスオーバーという「イイトコ取り」を狙ったモデル。

 ライズ/ロッキーはよりSUVとしての性格を強めた印象だが、それでも本格的な4WDではなく、生活四駆をSUVのスタイルで表現したムード重視のモデルだ。

 クロスビーはそれに真っ向からぶつかるのではなく、ハイトワゴンをベースにSUVのようなデザインテイストを盛り込んだクルマだ。ではライトミニバンと何が違うのかというと、リアドアがスライドドアではないという部分が大きい。

 スライドドアやウォークインスルーがミニバンの定番スタイルだが、クロスビーではあえてSUVらしいヒンジドアをリアにも採用している。さらに今回、フロント周りを一新して、スクエアなシルエットを強調し、力強い印象が高まった。


フロントマスクはスクエアな印象を強め、シンプルな仕立てに。丸型ヘッドライトは人気のデザイントレンドだが、その中でも個性を発揮できるよう工夫されている(筆者撮影)

 「購入の決め手となるポイントとしては『外観・デザイン』に関する項目が上位を占めており、高く評価していただいています。加えて、車の大きさや室内の広さ、安全装備に関する項目についても好評で、コンパクトでありながら広い室内空間を持つ個性的なSUVとして、評価いただいています」

 車高の高さ、ボンネットの見えやすさ、タイヤの大きさを感じさせる乗り味はSUVらしいもので、日常の買い物や通勤でもちょっと刺激になり、楽しさを感じられそうな仕立てだ。

 フロントウインドーは縦が短く直立したデザインで、大きく傾斜しているセダンやコンパクトカー、フロントウインドーが遠くて大きいミニバンとは異なる居住感覚だ。


ダッシュボードはアウトドアウェアのようにステッチが入ったトリムに変更。立ち上がったフロントウインドーが目前にあり、囲まれ感が機能的なムードを高めている(筆者撮影)

 さらに、フロントシートは囲まれ感を演出したデザインで「秘密基地」のような楽しさを感じさせる。このあたりにも、開発陣が一生懸命悩みながらも楽しんで開発した様子がうかがえる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る