コラム
AIは若者の武器か? データが示した“逆の答え”:集中連載「AIと人間の境界線」(3/3 ページ)
生成AIを最も使っているのは若手だが、生産性向上の恩恵を受けたのはシニアだった。航空事故の教訓と3000万件の分析データから、AI時代に再評価される「経験」の本当の価値を読み解く。
40〜50代が再び戦力に
そして、経営はすでに動き始めた。クレディセゾンの社長・水野克己氏の言葉は、理論より重い。40〜50代が再び戦力として脚光を浴びる――。同社は現在、40〜50代に特化した「AI時代のロールモデルを作るプロジェクト」の立ち上げを検討している。
経験とは、時間をかけてしか手に入らない資本だ。お金で買うことも、学歴で代替することも、AIに生成させることもできない。AIが爆発的に普及するほど、その出力を正しく問い、誤りを見抜き、全体の骨子を設計できる人間の価値は高まる。私たちは「経験」という最も古い知的資本の価値を、根本から見誤っていた。企業は、私たちより先にそれを知っていた。
40〜50代よ、AIによってあなたたちの出番は、これから始まる。
筆者プロフィール:斎藤健二
金融・Fintechジャーナリスト。2000年よりWebメディア運営に従事し、アイティメディア社にて複数媒体の創刊編集長を務めたほか、ビジネスメディアやねとらぼなどの創刊に携わる。2023年に独立し、ネット証券やネット銀行、仮想通貨業界などのネット金融のほか、Fintech業界の取材を続けている。
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