2015年7月27日以前の記事
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送別会を“やらない方がいい”ケースとは? 4タイプの「辞め方」で考える「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/4 ページ)

年度末ということもあり、今回は退職のパターン別に送別会の在り方を考えてみたい。送別会の企画で悩んでいる幹事やマネジャーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

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「応援」パターン:やむを得ない事情での退職

 UターンやIターン、親の介護、家庭の事情。あるいは以前からの夢がかなっての転職。こうした「やむを得ない事情」での退職パターンはどうするか。

 このパターンでは、送る側の気持ちも比較的すっきりしている。

 「残念だけど、ご家庭の事情があるなら仕方ない」

 「税理士事務所を立ち上げるという長年の夢を叶えたのだから、気持ちよく送り出したい」

 そういう空気が自然に生まれる。

 退職する側も、職場への感謝の気持ちを持っていることが多い。「本当はもっと一緒に働きたかった」「あなたのおかげで成長できた」。こうした思いを共有する場として、送別会は十分に機能する。

 それでも、「みんなに申し訳ない」「送別会はやらないでほしい」と言う人もいる。親の介護など、デリケートな事情を抱えている場合は特にそうだろう。「なぜ辞めるのか」を根掘り葉掘り聞かれたくないという心理が働く。このケースでは、本人の意向を最優先すべきだろう。感謝の気持ちは、送別会以外の形でも伝えられる。

「妬み」パターン:明らかに「ステップアップ」の転職

 ここから、話は少しややこしくなる。

 明らかに今よりも待遇のいい会社に転職するケース。あるいは、大事なプロジェクトの途中で「もっといい条件を提示された」と辞めていくケース。こうしたパターンでは、残される側に複雑な感情が生まれる。

 「おめでとう」「応援してるよ」と言うべきなのは分かっている。キャリアアップは個人の権利だし、より良い条件を求めて転職するのは合理的な判断だ。頭ではそう理解している。しかし、心のどこかに「もやもや」が残る。

 特に、プロジェクトを途中で放り出されるケースは厳しい。

 「気持ちは分かるけど、突然辞めるなんて」

 「彼の後輩たちはどうなるんだ」

 残されたメンバーは、その穴を埋めなければならない。引き継ぎの負担も大きい。「自分だけいい条件の会社に行って、あとは知らないということか」。そう感じてしまうのは人情だろう。

 このパターンで送別会を開くかどうかは、職場の雰囲気による。退職者が日頃から丁寧に仕事をし、引き継ぎもしっかり行ったなら「最後くらい気持ちよく送り出そう」となる。しかし、引き継ぎが雑だったり「もうすぐ辞めるから」という態度が見え隠れしていたりすると、送別会の企画すら言い出しにくい雰囲気になるだろう。

 退職する側も「気まずいから、そっとしておいて」「送別会はやめて」と言うなら、正直なところ、残される側もホッとするかもしれない。無理に形だけの送別会を開いても、双方にとって気まずい時間になるだけだ。

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