「あの件どうなった?」と言われたら負け――「自分から動け」と上司に言われないための簡単なコツ:「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/4 ページ)
4月から新年度が始まる会社も多いだろう。そこで今回は、新社会人に向けて「先手必勝」という考え方を紹介する。
ゲーム感覚で「先手」を取る3つの方法
では、具体的にどうすれば先手を打てるようになるのか。新入社員にぜひ実践してほしいポイントを3つ挙げる。
依頼されたら、24時間以内に最初の一手を打つ
完成させなくていい。「着手した」という事実をつくることが大事だ。メールの下書きを作る。資料の骨子を書く。関係者にひと言連絡を入れる。どんな小さなアクションでもいい。最初の一手を打つことで、心理的なハードルが一気に下がる。ゼロからイチにするのが最も難しい。だからこそ、最初の一歩を早く踏み出すのだ。
報告は聞かれる前にする
上司やお客様から「どうなった?」と聞かれたら負け。そう決めてしまおう。進捗がなくても構わない。「現在、〜〜の段階です」とひと言伝えるだけで、相手の安心感は全く違ってくる。自分から報告する習慣をつけるだけで、信頼は着実に積み上がっていく。
完成度よりもスピードを優先する
最初から100点を目指すと、手が止まりやすい。60点でもいいからまず出す。フィードバックをもらって修正するほうが、結果的に完成度は高くなる。完璧主義は先送りの温床である。まず動くこと。それが何より大事なのだ。
この3つをゲームのルールだと思って実践してみてほしい。「今日は聞かれる前に報告できたから1ポイント」「24時間以内に着手できたから1ポイント」。そんなふうにスコアをつけていくと、仕事が少しだけ楽しくなる。
ゲームに勝つコツは、とにかく先に動くこと。後手に回った瞬間にゲームオーバー。そう思うだけで、体が自然と動き出すはずだ。
先手必勝の「勝」は、自分に勝つということ
先手必勝というと、誰かとの競争に勝つイメージがあるかもしれない。だが、ビジネスにおける先手必勝の本質は、他人に勝つことではない。自分に勝つことである。
先送りしたくなる自分に勝つ。面倒くさいと感じる自分に勝つ。「まだいいか」とささやく内なる声に勝つ。それが先手必勝の真の意味だ。
先回りして動けば、仕事は気持ちよく進む。周囲からの信頼も得られる。何より、自分自身が前向きでいられる。同じ仕事をするなら、気持ちよくやったほうがいい。先手を打つだけで、仕事の景色はまるで変わるのだ。
これから社会に出る皆さんに、この四文字熟語を贈りたい。先手必勝。たった四文字だが、社会人としての土台になるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。しかし――。
部下「出社義務化なら転職します」 上司は引き止めるべきか、去ってもらうべきか
出社義務化で部下が次々辞める時代。管理職はどう向き合えばいいのか――答えは意外なところにある。
オンライン会議中に宅配を受け取る新入社員 叱っていいのか、悪いのか?
何度も続くと気になってくるし、客先での商談となると話も変わってくる。
「残業キャンセル界隈」名乗る若者が増加中…… 上司はどう向き合うべき?
SNS発の「○○キャンセル界隈」が職場にも広がり、「残業キャンセル界隈」を名乗る若手が増えている。背景には働き方改革の誤解や成果への無関心がある。組織の生産性低下を防ぐには?
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
もしこんな相談を受けたら、決して避けてはいけない。上司がどう向き合うべきか解説する。