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急増する若手のメンタル不調 不幸の連鎖を断つ「心理的安全性」の作り方:労働市場の今とミライ(2/5 ページ)
メンタル不調を訴える人が増加している。中でも20代はメンタル不調により休職。その後は退職しても、働く気力を失う人が多いという深刻な事態に直面している。
なぜ若手はメンタル不調に陥るのか
現役世代のメンタル不調の増加を識者はどう見ているのか。健康経営の第一人者である健康経営研究会の岡田邦夫理事長(内科医)は筆者の取材にこう語る。
「労災請求件数で最も多いのが上司とのトラブル、次いで上司からのハラスメントが多い。これはラインケア、つまり上司が部下をどのように育てていくかという点が上手くいっていないことを示している」
「今の50代は、管理職として若い社員をどう育成していくべきかという研修を受けていない人が多く、その知識もあまりない。『自分はこうやって育てられた』『上司の背中を見て育った』ということは若い人には通用しない。以前のやり方を旧態依然として続けていると若い人は辞めてしまう」
つまり、若年層のメンタル不調の遠因には、上司やマネジメントのやり方に対する悩みがあるということだ。
スタッフサービス・ホールディングスが2025年7月22日に発表した「新卒3年未満で正社員を退職した若年層の意識調査」では、新卒で就職した会社を退職した理由を聞いている。
3カ月未満で退職した理由の1位は「社風が合わなかった」(28.7%)、2位が「上司や同僚との人間関係が悪かった」(23.0%)だが、3位が「メンタル不調・体調不良になった」で20.5%となった。同回答は半年以上〜1年未満で退職した人の場合でも17.9%を占めており、上司や同僚との人間関係や仕事のやり方に悩み、メンタル不調に陥ったと推測できる。
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