パナが「高機能シャワー」参入 予約10倍、最後発でもしっかり売れた理由(2/5 ページ)
パナソニックの新製品「ファインバブルシャワーヘッド ファインベール」が想定以上に売れている。男性にも好評だというが、どんな製品なのか。「開発の舞台裏」と「好調の要因」を聞いた。
最後発で「美髪」を打ち出した理由
50年以上にわたってドライヤーやスチーマーを販売するパナソニックが、新たな美容製品の開発に向けて着目したのが「バスタイム美容」だった。
「お風呂上がりに使用する美容製品は多く扱ってきましたが、お風呂の中でケアする製品は扱っていませんでした。お風呂で1日をリセットするところから美容が始まるという考えのもと、『バスタイムに使える美容製品』をコンセプトにしました」
そこで、自社で注力する「ドライヤー」や「ヘアアイロン」とも相性がいい製品として、「シャワーヘッド」に着目した。“髪への効果”をウリにした理由は「髪を洗ったり、乾かしたりするのが面倒」という人が多い中で、「髪が美しくなる前向きな体験」を提供する必要があると考えたこと。さらに、開発段階で社内外のモニターだけでなく、西條氏自身も「美髪効果」を実感していたためだという。
「市場には、さまざまな企業のシャワーヘッドが存在しており、当社は最後発です。そんな中で選ばれるには、これまでと違ったアプローチが求められます。多くの製品が打ち出す『肌への効果』や『節水』にもこだわりつつ、『美髪効果』を最大の強みとしました」
ファインバブルシャワーヘッドは、サイエンス(大阪市)の「ミラブルシリーズ」と、MTG(名古屋市)の「ReFa(リファ)」が市場を牽引している。リファは、ファインバブルシャワーヘッドシリーズの累計売上が世界1位(※)になった、と2026年2月に発表している。さらに、TOTOやLIXIL、130年以上にわたり水流を研究してきた丸山製作所など、大手競合がひしめく市場だ。
(※)2026年1月 薬事法ドットコム調べ(対象:2019〜25年9月の累計売上) ISOに依拠したファインバブル表現であることが示されており、その売り上げが公表されているメーカーを対象にWebで調査を実施。
パナソニックが開発に5年もの歳月を費やしたのは、性能のカギとなる「ファインバブル」の最高品質を追求したためだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「男性用のレース下着」なぜ人気なのか ワコールが販売して分かったこと
ワコールの男性下着ブランド「ワコールメン」から発売された「レースボクサー」の勢いが止まらない。なぜ多くの男性から支持を得ているのか。
「寄せて上げて」はもう古い? ユニクロやファミマが変える“下着の常識”
かつて、「寄せて上げて」が主流だったブラジャー市場が様変わりしている。近年は、体を締めつけにくいノンワイヤーブラの人気が急上昇。バストラインをキレイに整えるワイヤーブラよりも売れているという。ヒット商品を販売するユニクロ、ワコール、トリンプ、ファミリーマートに取材した。
資生堂「3万円の美の検診」に予約殺到 若者にササった“マニアック13測定”の中身
資生堂の新サービス「美の検診」(3万円)が予約争奪戦となっている。110年に及ぶ研究をベースに「肌・身体・心の測定」を行うというが、どんな内容なのか。現地を訪れ検診の一部を体験しつつ、「予約殺到の理由」を取材した。
「5000円の水」「12万円のドライヤー」なぜ人気? リファの銀座旗艦店で見えた答え
2025年12月末、ReFa(リファ)最大の旗艦店「ReFa GINZA(リファ ギンザ)」を訪れた。好調が続くリファでは、リカバリーウェアや香水など新領域に参入するほか、高額製品も増えている。開業から約3カ月、旗艦店ではどんな成果が出ているのか。

