「ググる」が死語になる日 Google検索が“入口”ではなくなった背景:世界を読み解くニュース・サロン(2/4 ページ)
Google検索よりもSNSやAIを使う傾向が、若い世代で強くなっている。Google検索においても、検索結果のAI要約機能により、個別のWebサイトへの誘導効果が低下。ビジネスでは検索順位よりも、AIやSNSを通じて商品などを発見されることが重要になりつつある。
Google検索も「Webサイトへの入り口」ではなくなった
この変化の核心は、検索が「Webサイトへの入り口」でなくなりつつある点にある。知りたい情報が検索結果ページ上で完結し、どのサイトもクリックされない。要するに、「ゼロクリック検索」である。
2026年時点で、Google検索の約65%は、ユーザーが検索結果に表示されたサイトを一度もクリックしないまま終わっている。2019年時点では約50%だったことを考えると、その割合は大きく増えたことになる。特にモバイル端末では、77%超がゼロクリックだ。(関連リンク)
この傾向を加速させているのが、Googleの検索結果上部に表示されるAI要約「AIによる概要」欄である。検索結果の約3割で表示され、要点を即座に提示するため、ユーザーはリンク先のサイトを開く必要がない。
分析ツールを提供する米ZipTieの分析によれば、「AIによる概要」はオーガニック検索(広告を除く自然検索)のクリック率を61%、有料広告のクリック率を68%も押し下げるという。若者がプラットフォームを乗り換えるだけでなく、Google検索そのものも、外部サイトへ誘導しにくい構造へと変わりつつある。
最も大きな打撃を受けるのが、検索流入に依存してきたメディアだろう。事実、英国のメディア企業DMG Mediaは2025年9月、「AIによる概要」の登場でクリック率が89%も下落したと報告した。また、英紙ガーディアンは、検索結果で1位のサイトがAI要約の下に押し下げられると、最大79%のアクセスを失う可能性があると指摘している。
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