「ググる」が死語になる日 Google検索が“入口”ではなくなった背景:世界を読み解くニュース・サロン(3/4 ページ)
Google検索よりもSNSやAIを使う傾向が、若い世代で強くなっている。Google検索においても、検索結果のAI要約機能により、個別のWebサイトへの誘導効果が低下。ビジネスでは検索順位よりも、AIやSNSを通じて商品などを発見されることが重要になりつつある。
ブランドを「発見」する場が変化
一方、影響をあまり受けていないサイトもある。米国の上位4万サイトを分析した調査結果によると、オーガニック検索からの流入は全体で2.5%の減少にとどまり、上位10サイトはむしろ1.6%増えていた。打撃が集中するのは、製品レビューやハウツー記事など、AIが要約しやすい情報を扱うサイトだった。(関連リンク)
ユーザーがサイトに来なければ、ディスプレイ広告は表示されず、アフィリエイトリンクはクリックされず、動画広告の配信機会も減少する。サブスクリプションのメディアにとっては、そもそもペイウォール(有料の壁)まで来てもらえないため、AIに答えだけ抜き取られて購読者を獲得できないという問題が起きる。広告依存度の高いメディアは、検索流入の6割を失う可能性があり、中小の出版社は統合や廃業へ向かうとする報告もある。
第2の変化は、ブランドが「発見」される場所の変化だ。Z世代が新しいブランドと出会うのは、2018年から2023年にかけてソーシャルメディア経由は36%増えた一方で、検索経由は15%減ったとされる(米Butler/Till)。TikTokの独自データでは、ユーザーの61%が同プラットフォームで新しいブランドや商品を発見しており、これは他のプラットフォームの1.5倍だという。
マーケティング業界では、SEO(検索エンジン最適化)に代わる新たな潮流として「GEO(生成エンジン最適化)」という考え方が広がりつつある。つまり、ユーザーがChatGPTなどに助言を求める世界では、SEOで勝つという旧来のやり方は意味をなさない。指標も、クリック数ではなく、AI上でどれだけ取り上げられるか、どのように言及されるかへとシフトしつつある。
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