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「申し訳なさはあるが……」 新卒3割が“内々定辞退予備軍”、現役学生の“ホンネ”(1/2 ページ)

調査によると、新卒3割が“内々定辞退予備軍”だという。今どきの学生は「就活」「内々定辞退」をどう捉えているのか。現役学生が語った。

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 “新卒採用の常識”が変わりつつある。学生に有利な売り手市場が続く中、複数社の内定・内々定を承諾する学生が増えているのだ。裏を返せば、内定辞退も増えているといえる。

 2027年3月末に大学を卒業する「27年卒」の学生のうち、内々定を得た1482人に対するビズリーチの調査によると、学生の約3割が複数社に対して内々定を承諾していると判明。“内々定辞退予備軍”の実態があらわになった。

 十数年前の感覚では考えにくいが、今の学生たちにとっては普通なのかもしれない。実際、今どきの学生は何を考えているのか。27年卒の学生たちが語った「生の声」をお届けする。

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就職活動の現在地について語った、27年卒学生のリコさん(左)とアキトシさん(右)(撮影:編集部)

本記事は、人材サービスのビズリーチ主催イベント「BizReach Conference 2026」(7月1日開催)の講演「27卒最新データ×学生登壇 内定辞退を防ぐ『選考中からのフォロー』とは?」を取材したもの。


2027年卒の現役学生

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アキトシさん:
中部地方にある国公立大学の理系学部に在籍。コンサルティング業界など複数社から内々定を受ける。

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リコさん:
関東の私立大学商学部に在籍。IT業界で複数社から内々定を受ける。


現役学生「申し訳なさがあるが……」 今どきの就活事情とは

 ビズリーチの調査では、2027年卒学生の内々定取得数は平均2.9社、内々定承諾社数は平均1.5社だった。複数社の内々定を承諾した学生は、全体の31.8%に上る。

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内々定を承諾した企業数(出所:ビズリーチの調査、撮影:編集部)

――複数社への内定承諾は、十数年前は考えられないことでした。お二人自身や周囲の状況はいかがですか?

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アキトシさん 私は、2社からの内々定を承諾しました。友人もだいたい2社ほど内々定を承諾しています。「承諾しなければ不安」という思いが大きく、承諾している印象です。


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リコさん 私も、2社の内々定を承諾しました。周囲でも、複数社からの内定を承諾している人が多いですね。



――内々定承諾が2社ということは、どちらか1社を選ぶことになります。「内定の承諾」という行為に対して、どれほどの「重み」を感じていますか?

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アキトシさん 私の場合、最初に内々定を頂いた会社の承諾期間が、選考を控えている他の会社と被っていませんでした。「ここで承諾せず進んで、他社の選考がうまくいかなかったらどうしよう」という不安がありました。

 申し訳ない気持ちはありましたが、承諾せざるを得なかったというのが正直なところです。就職活動の長期化が、要因の一つだと思います。


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リコさん 現時点では最終決定していません。内々定を頂いた後の交流会などを踏まえて、入社する企業を選びたいという思いがあり、複数社の内々定を承諾しました。


2社から内々定「決めなければ」 判断軸はどこか

 ビズリーチの調査で、内々定辞退の理由として最も多かったのは「やりたい仕事内容とのズレ」(24.8%)、次に「キャリア成長、将来性への不安」(19.1%)だった。

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内々定を辞退した理由(出所:ビズリーチの調査、撮影:編集部)

――内定辞退の理由について、調査結果は2人の肌感覚に近いものでしょうか?

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アキトシさん 内々定を頂いたタイミングが、1社目は2025年10月、2社目は2026年2月でした。約4カ月ほど期間があり、その間で就職活動の軸がさらに固まりました。

 2社から内々定を頂き「嫌でも決めなければならない」となったとき「以前の自分なら「この会社(1社目)が合っていると思っていたけれど、今の自分ならこちら(2社目)の方が合う」と感じるようになっていました。


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リコさん 私は今まさに悩んでいるさなかなのですが、将来性への不安はあります。就職活動を進める中で「やりたい仕事」だけではなく「自分が望むキャリアを歩めるか」「ワークライフバランスはどうか」といったことも考えるようになりました。

 「この会社でこれから人生を歩んでいく」と考えたとき「本当に大丈夫なのか」という不安を感じることが多くあります。

内々定2社、どちらを選ぶ? 学生たちの選定材料は

 学生たちは選考が進むにつれて「人事との面談」よりも「現場社員との面談」を重視している傾向が調査結果から浮かび上がった。意思決定終盤において影響が大きかった機会として「現場社員との面談」(74.8%)、「現場社員との座談会」(66.6%)が上位を占めた。

――「どちらの会社が自分の選択として望ましいか」を確かめる術として、どのようなことに取り組んでいますか?

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アキトシさん 企業を比較するときは、仕事内容だけではなく、一緒に働く人のイメージが持てるかどうかも大きかったです。

 社員の方や、同期になるかもしれない内々定者と接する中で「この人たちとなら働きたい」と思えるようになったことが最終的な判断につながりました。


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リコさん 最初はワークライフバランスを重視していましたが、社員の方との交流を重ねる中で「少し大変でも、この環境、この社員さんたちとなら頑張れそう」という考えも最近生まれてきました。まだ最終決定していないので、ゆっくり考えていきたいなと思っています。

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