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ハイエースはどこまで進化できる? 「変えたくても変えられない」ニッポンの商用バン事情高根英幸 「クルマのミライ」(3/5 ページ)

トヨタのハイエースはビジネス用途を中心に、幅広い業種で利用されている。その歴史を見ると、使い勝手の良さと高級感を高めたことで広く支持されてきた。一方、現行の200系は20年以上フルモデルチェンジしていない。それはなぜなのか。

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100系の誕生で盤石の体制に

 2代目のハイエースは5年ほどでフルモデルチェンジを迎えた。モデルチェンジの必要性に迫られたのではなく、ワゴンモデルの一層の高級化のために刷新されたと判断していい。


3代目ハイエース。ワゴンでは上級グレードとなるスーパーカスタム。ボディのストライプやサンルーフ、ヘッドライト周りでバンとは明らかに差別化し、高級感を高めた(写真:トヨタ)

 新しいエンジンと洗練された内外装により、ハイエースは"街の働き者"としての役割と、ミニバン的な需要の両方に応えていた。

 この頃は日産のキャラバンが激しいライバル関係にあり、ワゴンもバンもハイエースと張り合うほどの人気を誇っていた。

 このあたりまでは日産もトヨタといい勝負を繰り広げていたのだ。販売力と商品力で互角とまでは言わないまでも、根強い日産ファンに支えられて健闘していた。

 しかし、次の世代でハイエースは盤石の体制を築き上げる。4代目は若干スラントしたノーズ(前方へ傾斜したフロント部分)を備え、ワゴンモデルの高級感を高級セダン並みに引き上げた。100系と呼ばれたハイエースの長い歴史の始まりであった。


4代目のワゴンはさらなる高級化路線へ。最上級モデルのスーパーカスタムリミテッドは、外装は先代同様の仕立てながら、内装はクラウンやマークIIと変わらない高級感を演出した(写真:トヨタ)

 4代目でも標準ボディに加え、ロング、スーパーロングという長さの違いと、ミドルルーフとハイルーフといったボディバリエーションが受け継がれた。

 パワーユニット(エンジン、変速機などをまとめた、クルマの駆動装置)や装備類の信頼性、ボディの堅牢性は「さすがトヨタ」と評価され、ビジネスユースはもちろん、キャンピングカービルダーなどに大いに喜ばれ、ハイエースのシェアは一気に拡大していった。

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