ブックオフは店を増やさず、ゲオは増やす 好調な2社の「売り手」の集め方(3/7 ページ)
ブックオフとゲオの業績が好調だ。ともにリユース事業を伸ばしているが、その方法は対照的。ブックオフは店舗を増やさず売り場を広げ、ゲオは出店を拡大してきた。「売り手」の集め方から、両社の戦略の違いを探る。
「銀歯」まで買い取り。「個店を磨く」ブックオフ
ブックオフは1990年、神奈川県相模原市に1号店を開いた。1994年に中古のCD・ビデオ、2000年にアパレルと、扱う商材を増やし、2009年には複数の商材を集めた大型店「BOOKOFF SUPER BAZAAR」を始めた。
取り扱う商材が増えているが、何を置くかは誰が決めているのか。同社は「個店を磨く」という考え方を掲げており、地域や客層に合わせて、店ごとに売り場をつくっている。
その取り組みの成果は、品ぞろえに表れている。例えば、熱田国道1号店(名古屋市)は、プラモデルの売り場が充実し、茅ヶ崎駅北口店(神奈川県茅ヶ崎市)は、海から2キロという立地を生かし、サーフボードが並ぶ。BOOKOFF DCM上磯店(北海道北斗市)には、ミニ四駆のコースが設置されている。
店ごとの違いは、商材だけではない。三宮センター街店(神戸市)では、客からの問い合わせをきっかけに銀歯の買取を始めたところ、開始から2カ月半で100個以上が持ち込まれたという。社長の堀内康隆氏は同社の採用サイトで、スタッフが売り場を磨いた結果、地域の客から「うちの地元のブックオフっておもしろいよね」と言われるようになったと語る。
直近の出店にも、個店主義の考え方が見える。7月に開いたイオン吹田店(大阪府吹田市、約330坪)はホビー、トレカ、本、レコードの売り場を広げ、9月のイオン福岡東店(福岡県志免町、約270坪)はデジタル家電を強化した。同じく9月には、アパレルに特化した「BOOKOFF FASHION 武蔵境連雀通り店」(東京都武蔵野市)も開いた。
中期経営方針の「本を中核商材に地域に合わせた商材拡張」とは、こうした積み重ねを指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地
インバウンド需要が旺盛で、日本の観光業界が盛り上がりを見せています。では、航空会社の業績はどうなっているのでしょうか。JALとANAの決算をベースに分析したところ……。
ドトールVS.コメダ なぜ好調? 店舗数だけでは分からない「強さ」の違い
ドトールコーヒーショップとコメダ珈琲店が激しい競争を繰り広げている。店舗数でドトールの背中を捉えたコメダ。両者の決算や歴史を振り返りながら、今後の動向を見ていきたい。
日高屋と幸楽苑、なぜ好調? 「ちょい飲み」と「ロードサイド」、似た者同士でも道は別
日高屋と幸楽苑、低価格帯を武器に中華料理やラーメンを手がける“似たもの同士”の業績がともに好調な理由とはーー。事業モデルや成長戦略を踏まえながら、好調な要因を見ていきたい。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。
