ロボタクシーはカーシェアに取って代わるのか 次に来る“クルマ利用の変革”の波:高根英幸 「クルマのミライ」(1/5 ページ)
カーシェアリングは定着したが、今後クルマの利用にさらなる変革が起こりそうだ。ロボタクシー導入の動きが加速しており、普及すればカーシェア市場も縮小する。タクシーや公共交通、物流を中心に、無人運転率が高まっていくだろう。
高根英幸 「クルマのミライ」:
自動車業界は電動化やカーボンニュートラル、新技術の進化、消費者ニーズの変化など、さまざまな課題に直面している。変化が激しい環境の中で、求められる戦略は何か。未来を切り開くには、どうすればいいのか。本連載では、自動車業界の未来を多角的に分析・解説していく。
カーシェアリングは、今や都市部においては完全に定着したサービスとなった。コインパーキングに併設することで、駐車スペースの有効利用や柔軟な運用(需要に応じて台数の増減がしやすい)なども実現している。場所によっては、カーシェアとコインパーキング、月極駐車場の3コンボで展開するところもあるほどだ。
かつてはクルマを利用するとなれば、クルマを購入して保有するか、レンタカーを借りるしか選択肢はなかったが、カーシェアの台頭でレンタカーと自己所有の中間を埋め、利用の自由度は広がった。
カーシェアリングがレンタカーと違うのは、短時間での利用が可能で、給油して返却する必要もない(後述するが、給油不要という意味ではない)ことと、コインパーキングがあれば住宅地にも開設できるので、近くの住民なら駅前や繁華街まで行く必要がない手軽さだ。
また、クルマの購入方法も現金一括と分割払いの二択だった時代から、残価設定クレジットにより毎月の支払額を抑える方法が提供されるようになった。従来は法人需要が多かったカーリースについても、トヨタが「KINTO」の名で個人リースを提供しており、利用者を着実に増やしている。
これだけ多様化してきたクルマの利用方法に、また一つ選択肢が加わる可能性が出てきた。それはロボタクシーの利用だ。なぜ、ロボタクシーが新たなクルマの利用方法になり得るのか。
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